VxWorks APIとプロトコル

VxWorks®には、堅牢なリアルタイムプラットフォームの構築に必要となる、重要なAPIや標準プロトコルの最適化サポートが搭載されています。

Wind River CAN

Wind River® CANは、VxWorks組込ターゲット用CAN(Controller Area Network)プロトコルの実装です。1つまたは複数のCANデバイスとの標準化されたインタフェースを提供します。フィリップスSJA1000、インテル82C157、フリースケールTouCANなど、現在広く使用されているCANコントローラの多くをサポートしています。またWind River CAN APIは、ターゲットアーキテクチャやCANコントローラのアクセスに使用されるI/Oメカニズムに依存しません。このように標準化されたインタフェースにより、CANハードウェアのプログラミングが大幅に簡素化されるほか、ソースコードを変更せずに、または最小限の変更だけで、ユーザアプリケーションを新たなターゲットアーキテクチャに迅速に移植できます。CANopen(ウインドリバーのパートナー企業IXXAT社が提供)やDeviceNetといったその他のプロトコルは、この標準インタフェース上にインテグレーションされます。

Wind River DCOM

Wind River DCOMは、デバイスソフトウェアに合わせた、マイクロソフトのDCOMの実装です。Wind River DCOMにより、VxWorksベースのデバイスと非リアルタイムな機器(パソコンなど)の間で、アプリケーションを分散できます。それにより、開発者はデバイスソフトウェアアプリケーションを、Windowsアプリケーション(データ分析、データベースストレージ、GUIなど)にシームレスに統合できます。Wind River DCOMは、デバイスの厳しい要件に特化した、コンパクトで性能重視のソリューションを提供します。また、OLE for Process Control(OPC)のような管理プロトコルの基盤にもなります。

Wind River OPC

Wind River OPCは、VxWorks向けOPC仕様の実装です。OPCは独自仕様ではない技術仕様で、マイクロソフトのOLE/COMテクノロジをベースにした標準インタフェースを定義します。OPC標準プロトコルは、異なるベンダのクライアントやサーバが同じ標準言語で通信できることで、オートメーション/制御アプリケーション、フィールドデバイス、業務/ビジネスアプリケーション間の相互運用を可能にします。デバイスインタフェースの開発が効率化され、カスタムアプリケーション間の接続性と相互運用性が向上し、アプリケーションからサブシステムのデータに簡単にアクセスできます。特に、高性能とスモールフットプリントが要求されるデバイスを対象に設計されています。

Wind River USB

Wind River USBにより、開発者はVxWorksベースの組込デバイスとその付属周辺機器に、USBコネクティビティを迅速に組み込むことができます。Wind River USBはUSB 2.0規格をサポートしています。UHCI、OHCI、EHCIなどに対応し、現時点では低速(1.5Mbps)、中速(12Mbps)、高速(480Mbps)のデータ転送速度に対応しています。4種類のUSBデータ転送モード(コントロール、インタラプト、バルク、アイソクロナス)をすべて利用できます。このデータ転送モードにより、非同期データとアイソクロナスデータの同時転送が可能です。通常、非同期データはエラー率が重要なデータで、アイソクロナスデータはリアルタイムのオーディオやストリーミングビデオといった、マルチメディアアプリケーションで使用されます。

Wind River USBが提供するホストクラスドライバにより、普及品から高度な製品まで、幅広い周辺機器との接続が可能です。すぐに使えるクラスドライバが搭載されており、キーボードやマウスのヒューマンインタフェースデバイス(HID)、プリンタ、スピーカー(オーディオ-アイソクロナス)、マスストレージ(バルクのみ、コントロールーバルクーインタラプト)、コミュニケーション(ENDとACM)をサポートしています。マスストレージとコミュニケーションクラスのドライバにより、組込デバイスとEthernetネットワーク、モデム、デジタルカメラ、ポータブルストレージデバイスといった高度な周辺機器をUSBで接続できます。

Wind River TIPC

CPUコアが複数あると、複数のOSインスタンスや各OS内の異なるメモリ空間にまたがって、アプリケーションをセグメント化するという課題が生じます。メッセージチャネルは、コネクション指向の双方向メッセージングの新たな仕組みです。OSやメモリの境界を越えて、タスクが通信できるようにします。VxWorksやLinuxで提供されている、従来の通信メカニズムを補完するものです。

異なるコアの異なるプロセス内のタスクやカーネル内のタスクは、位置に関係なく、相互に接続を確立できます。各コアの異なるOSインスタンスの異なるプロセスやカーネル内のタスク間、または同じプロセス内のタスク間で通信できます。

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Wind River, a wholly owned subsidiary of Intel Corporation (NASDAQ: INTC), is a world leader in embedded and mobile software. Wind River has been pioneering computing inside embedded devices since 1981 and its technology is found in more than 500 million products