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高可用性とキャリアグレードの違いを再度詳説


投稿者:Charlie Ashton, 2015/5/15

約1年前に、私は通信ネットワークの「高可用性」と「キャリアグレードの信頼性」の違いに関する記事を投稿しました。
先日これに関連する興味深いホワイトペーパーが発表されたので、このトピックに関する新しい情報を紹介したいと思います。関心がある方は、最新の詳細分析結果を是非お読みください。

過去12か月の間に、Network Functions Virtualization(NFV)関連で大きな進歩がありました。サービスプロバイダは初期のProof-of-Concepts(PoC)段階を終え、vCPE(仮想Customer Premise Equipment)機能などの技術的な準備態勢が整い、ビジネス上のメリットが明確な環境にNFVの導入を開始しています。同時にETSI NFVの取り組みによって、アーキテクチャ上の要件定義というフェーズ1が完了しました。フェーズ2では詳細仕様開発のためにワーキンググループを設置しました。そして複数のレベルでオープンスタンダードベースの信頼性の高い実装を普及させるために、解決が必要な複雑な技術的問題に取り組んでいます。この取り組みを始めたサービスプロバイダにとって、この作業の最終目的が、当然のことながら、売上増、運用コスト削減、そしてCFOを喜ばせることだという点に変わりはありません。

Mobile World Congressや、これよりは多少落ち着いた雰囲気のNFV & SDN Summitなど、最近矢継ぎ早に業界イベントが開催されており、そこでは業界の専門家が通信ネットワークに不可欠な信頼性とレジリエンシ(障害弾性)を保証するための方法について、時間をかけて討論していました。全員の意見が一致している分野も、引き続き議論を継続している分野もあります。エンタープライズ顧客は購入したサービスの信頼性について妥協しないという点では、異論をはさむ者はいませんでした。物理的な機器に基づく従来型のネットワークインフラストラクチャでは、サービスプロバイダは提供するサービスに対して、99.999%の信頼性という標準を確立しています(少なくともこれが重視されるサービスと顧客の場合)。

エンタープライズ顧客との間では、厳格なSLA(サービスレベルアグリーメント)を締結し、定義されたサービスセットに対する99.999%の信頼性を保証しています。この種のSLAにより、一定レベルのアップタイムが維持できなかった場合は多額のペナルティが科せられることになります。
信頼性の高い最新の物理インフラストラクチャでも、世界中のサービスプロバイダはかなりのサービス障害を経験しています。最近のHeavy Readingレポートによると、ダウンタイムによって被る費用負担は売上の1%~5%に上り、業界全体では年間150億ドルに相当します。

(当然、一般の消費者はこのように厳格なSLAのメリットは受けられません。したがって単に不満をもらしながら、リダイヤルして接続を再度試みるしかありません。もし問題が頻繁に発生する場合は、改善を期待して別のプロバイダに切り替えることになるでしょうが、 そこでも大した違いはないかもしれません。ただし、これはまた別な話ですが…。)

NFVベースのネットワークでこのレベルのサービスアップタイムを維持する方法について、興味深い議論が行われていました。

解決策としてアプリケーションレベルのHA(高可用性)を提案しているグループもあります。このコンセプトではサービスレベルの信頼性保証責任をアプリケーション自体に負わせることになりますが、NFV実装環境ではVNF(仮想ネットワーク機能)がこれに相当します。これが可能なら、基礎のNFVインフラストラクチャ(NFVI)は、シンプルなオープンソースまたはエンタープライズグレードプラットフォームベースでよいので、素晴らしいアイデアといえます。

ITアプリケーション用に設計されたこの種のプラットフォームは、通常99.9%の信頼性しか達成できないのですが、アプリケーション自体がプラットフォームの潜在的な障害、電源断、ネットワーク攻撃、リンク断などから復旧でき、サーバー保守作業中も運用状態を維持できれば問題ありません。

残念ながらアプリケーションレベルのHAだけでは、この目的を達成することはできません。どのような標準HA構成(アクティブ/スタンバイ、アクティブ/アクティブ、ロードバランシングによるN-Wayアクティブ)を選択しても、プラットフォームレベルでキャリアグレードの信頼性を確保することはできないのです。

NFV実装環境で99.999%の可用性を確保するには、プラットフォームレベルで99.9999%のアップタイムを保証しているシステムを使用する必要があります。これにより、プラットフォームが障害をすぐに検出して復旧し、サービスの運用状態を維持することができます。つまりアプリケーションはシステム状態を十分把握できず、プラットフォーム管理機能も備えていないため、アプリケーションでは対応できない各種障害イベントに、プラットフォームが対処しなければならないのです。
ビジネスの観点からすると、これは非常に重要なコンセプトです。NFVはサービスプロバイダの総収入を増やすはずのものですが、信頼性が不十分なインフラストラクチャにNFVを導入してしまうと、SLAペナルティや障害への対処コストが増えるため、収入が減ってしまうのです。これでは最終目的の1つであるCFOを喜ばせることはできません。

エンドツーエンドのNFVソリューションの設計、開発、導入に携わるすべての人にとって、この新しいホワイトペーパー『NFV: The Myth of Application Level HA(NFV:アプリケーションレベルのHAの神話)』は一読に値するものです。アプリケーションレベルのHAとキャリアグレードプラットフォームのトレードオフについて詳細な技術分析を行っており、明確な方向性を示してくれます。

Thank You

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