News Release
ウインドリバー、「モノのインターネット(Internet of Things)」のためのソフト ウェアプラットフォームを発表
ニュースハイライト
・Wind River Intelligent Device Platform は、M2M アプリケーション向けの総合的なソフトウェア開発環境で、ウインドリバーの業界をリードする組込Linux とミドルウェアを基盤にしています。
・ウインドリバーの最新ソリューションにより、M2M デバイスの開発に必要なセキュリティ、コネクティビティ、管理性が提供されます。また、このプラットフォームは、インテル® のインテリジェント・システム・フレームワークと相互運用性を提供します。
・Wind River Embedded Development Kit for M2M Smart Services に搭載された、既存のM2M テクノロジを強化したプラットフォームです。
2012 年9 月11 日、カリフォルニア州サンフランシスコ「Intel Developer Forum」発 — 組込およびモバイルソフトウェアの世界的なリーディングカンパニー、ウインドリバーは本日、M2M アプリケーション専用の総合的なソフトウェア開発環境「Wind River Intelligent Device Platform」を発表しました。このプラットフォームにより、M2M デバイスの開発に必要なセキュリティ、コネクティビティ、管理性に対応できます。
IT 調査会社IDC によると、全世界でインテリジェントなシステムが組込システムの台数に占める割合は、2015 年までに3 分の1 を超えます*。「遠隔医療モニタリングシステムで医師のパソコンにデータを送信する」、「スマートメーターで電力使用量のデータを収集する」、「自動車のGPS にリアルタイムに交通データを配信する」など、リモートマシンから得られる情報の用途は無限に広がります。こうした可能性により、企業にはこれらのデータを利用して、効率化、運用コストの削減、顧客満足度の向上、新たな収益源の創出を実現するチャンスが到来します。
同製品は、実績のあるソフトウェアと専門性の提供により、M2M の開発を可能にし、信頼性の高いインテリジェントなデバイスの迅速なイノベーションや展開を促進します。事前にインテグレーション済みの汎用コンポネントが提供されるため、メーカーの開発期間を大幅に短縮できます。
同製品は、ウインドリバーの業界をリードする商用の組込Linux「Wind River Linux」を基盤にしており、標準規格に準拠し、完全にテスト済みのプラットフォームです。M2M 開発向けに設計されたセキュリティ機能、豊富なネットワークオプションに対応したスマート接続機能のほか、検証済みで柔軟なデバイス管理ソフトウェアが搭載されています。プラットフォームのコアは、コンフィギュレーションとビルド情報を含んだレイヤで、他のM2M コンポネントのインテグレーションにより、最適化された機能の実行時イメージを生成できます。
同製品の特長は以下のとおりです。
・Wind River Linux OS
・検証済みミドルウェアスタックのサポート:virtual machine、OMA-DM、OSGi、TR-069、Home Automation など
・豊富なコネクティビティオプション:PAN、LAN、WAN に対応した3G、Bluetooth、Ethernet、WiFi、ZigBee、ZWave など
・Secure Remote Management:カスタマイズ可能なトラステッドブート、grsecurity によるリソース管理、TPM によるセキュアな鍵の移行と完全性の測定
・ウインドリバーの開発ツール: Eclipse フレームワークをベースにしたWind River Workbench および、ウインドリバーのソフトウェアインテグレーション用ビルドシステムなど
・Web ベースのコンフィギュレーション管理:デバイスのプロビジョニング、セットアップ、管理
・ハードウェアのサポート:Kontron ボード搭載Intel® Atom™など
・ 新登場のインテルのインテリジェント・システム・フレームワークとの互換性:デバイスの接続、管理、セキュリティへの対応を目的にした相互運用可能なソリューション
ウインドリバーのインテリジェントシステムグループ担当ジェネラルマネージャー、サントーシュ・ナイアーは次のように述べています。「スマートなネットワーク対応デバイスの爆発的な増加により、相互に接続された世界は、現実になりつつあります。M2M テクノロジの重要なポイントとして、システムのふるまいをベースとするアプリケーションが普及しています。スマートなネットワーク対応デバイスやサービスの開発を成功させるには、コネクティビティ、セキュリティ、最適化、業界標準への適合が必要です。そして、それこそがウインドリバーが提供できる価値です。このプラットフォームは、先進のツールや開発環境を備えたソフトウェア、ミドルウェア、ボードサポートパッケージ(BSP)の統合基盤上に構築され、M2M の価値を最大限に引き出します」
Digi International 社のグローバルセールス&マーケティング担当シニアバイスプレジデント、Larry Kraft 氏は次のように述べています。「フィールドで実証済みのソフトウェア、エンドツーエンドのワイヤレス対応ハードウェア、そしてデバイスがクラウドに接続されたサービスやアプリケーションを包含する堅牢なM2M ソリューションを手にすることが、目の前にあるM2M 市場の大きなチャンスをつかむための鍵になります。ウインドリバーのM2M パートナーである当社としては、ウインドリバーがこの分野での可能性を広げることを喜ばしく思っています。M2M 市場特有のニーズに応えるために、ウインドリバーとの協業を継続していくことを期待しています。この市場は今後堅調な成長が見込めると確信しています」 同製品は、ウインドリバーの「Embedded Development Kit for M2M Smart Services」(プラグアンドプレイのハードウェアとOS/ミドルウェアから構成される、真に「アプリケーションレディ」なプラットフォーム)に搭載された、既存のM2M テクノロジを強化したものです。ウインドリバーではM2M 機能を補完するために、ISV、VAR、ボードベンダ、販売代理店などのM2M パートナーと戦略的に提携しています。
同製品は2012 年第4 四半期に提供開始される予定です。ウインドリバーはカリフォルニア州サンフランシスコで開催されるIntel Developers Forum で、同製品を展示します(ブースNo.400)。詳細については、こちらをご覧ください。
http://www.windriver.com/announces/intelligent-device-platform/
http://www.windriver.com/japan/products/product-overviews/PO_IDP_120919.pdf
*出典:Worldwide Intelligent Systems 2011?2015 Forecast: The Next Big Opportunity, September 2011
ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテル・コーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、エンベデッドソフトウェアおよびモバイルソフトウェアをワールドワイドに提供するリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは10億を超える製品に使用されています。米国カリフォルニア州アラメダに本社を置き、世界20 カ国以上で事業を展開しています。
http://www.windriver.co.jp
# # #
Wind River は、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。