ニュースハイライト
- ウインドリバーとTAGEが、世界的に急成長している露天掘り産業における採掘用自動運転車の製品化に向けて協業
- ウインドリバーは、業界トップレベルのセキュリティ、安全性、信頼性、および性能で定評のあるソフトウェアをTAGEに協業ソリューションとして提供
- ウインドリバーのソフトウェア基盤によって、自動化からよりインテリジェントかつ自律的なシステムへ技術革新を加速
2020年4月14日、カリフォルニア州アラメダ発 – インテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは本日、露天掘り車両の無人化技術のリーディングプロバイダであるBeijing TAGE Idriver Technology Co, Ltd.(以下TAGE)との協業を発表しました。両社は、次世代の自動運転採掘車の実現に向けて必要な最先端のソフトウェアプラットフォームの開発を協力して進めていきます。
鉱業界では、安全性の向上、生産性の向上、およびコストの削減を目的に、完全自動運転車と機械をいち早く導入してきました。自動運転車による運搬システムは、採掘作業に携わる人々を危険から守るだけではなく、採掘企業の経済的有益性の大幅な向上にもつながります
TAGEの最高技術責任者(CTO)である黄立明氏は次のように述べています。「露天掘り産業は世界で大きな可能性を秘めています。ウインドリバーとの協業を通じて、トップレベルの技術と専門性を結集し、次世代の自動運転採掘車の実用化を目指します。TAGEが開発を進めている自律型ソリューションに必要な高信頼のソフトウェア基盤として、何十億もの機器やシステムに採用され定評のあるウインドリバーのソフトウェアを採用できることを嬉しく思います」
TAGEはこれまでも、インテリジェントクラウドプラットフォームやV2Xテレマティクスなど、エッジからクラウドに至るさまざまなテクノロジーを活用しながら、自動運転採掘車システムの開発を進めてきました。今回の自動運転採掘車のソフトウェアプラットフォームは、業界をリードするウインドリバーのVxWorks® リアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)と、TAGEが開発した中央制御ユニット(CCU)のコアアルゴリズムモジュールで構成されており、最高レベルのセキュリティ、安全性、信頼性、および性能を提供します。
自動運転採掘車に搭載されるドメインコントローラ内のCCUは、経路計画、車両制御、および故障診断など、自動運転採掘車の中核となる機能を担います。ウインドリバーのソフトウェアは、セキュリティ、安全性、信頼性、リアルタイム性能、およびディターミニスティックなタスクの実行と切換えなどに関するさまざまな厳しい要件に対応します。
ウインドリバーの製品担当シニアバイスプレジデント、ギャレス・ノイズは次のように述べています。「自動運転車が現実のものになるにつれ、ミッションクリティカルなシステムの設計、開発、導入の重要性は増すばかりです。特に採掘現場においては、鉱山労働者の高い安全性を確保しなければなりません。ウインドリバーはTAGEと共同で、安全で、セキュアで、信頼性の高いソフトウェア基盤を提供し、自動運転採掘車の技術革新と開発を大きく前進させてまいります」
ウインドリバーとTAGEは、自動運転採掘車の実用化に向けた開発環境と機能安全の認証取得についても緊密に連携していきます。さらに、より高い演算能力が求められる自動運転車において、両社は先端的なハイパフォーマンスコンピューティングや車両と周辺設備間のV2X通信、セキュアなOver-the-Air(OTA)アップデート技術を含む、次世代の採掘車向けのソフトウェア基盤を共同で開発していきます。
ウインドリバーについて
ウインドリバーは、エッジコンピューティングソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。そのテクノロジは1981年から世界で最も安全でセキュアなデバイスに搭載され、20億を超える製品に使用されています。包括的なポートフォリオは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、広範なパートナーエコシステムに支えられています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、最高水準の安全性、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性が要求される重要インフラシステムのデジタルトランスフォーメーションを加速しています。詳細については、ウインドリバーのサイトをご覧ください。
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