ストーリーハイライト
業界初となるウインドリバー社との共同エンジニアリング ソリューションが、オープンでクラウド ネイティブなネットワーク テクノロジーの導入を加速
ニュースの概要
- 「Dell Telecom Infrastructure Blocks for Wind River」が、ネットワーク オペレーターによるオープンなクラウド ネイティブ インフラストラクチャーの展開と管理を簡素化
- デル・テクノロジーズのサービスが、Wind River Studioを含むクラウド スタック全体に、合理化されたキャリア グレードのサポートを提供
- 「Dell Telecom Partner Self-Certification Program」が、通信業界のオープン エコシステムの成長・拡大を後押し
10月 03日, 2022年 — テキサス州ラウンドロック発(2022年9月28日):
デル・テクノロジーズは、ウインドリバー社と共同で、新しい通信クラウド インフラストラクチャー ソリューションを開発したことを発表しました。この共同ソリューションによって、通信サービス プロバイダー(CSP)は、複雑さを軽減しながら自社のクラウド ネイティブ ネットワークの展開を加速することができます。また、これらのソリューションの効果を高めるデル・テクノロジーズの通信パートナー認定プログラムによって、テクノロジーパートナーは、急成長しているオープン テクノロジーのエコシステム内で自社製品を検証し、統合するプロセスを簡素化できます。
Analysys Mason社は、通信サービス プロバイダーのクラウド インフラストラクチャー産業が、2020年の69億ドルから、2026年には4倍超の301億ドル規模になると予測しています(*1)。ただし、企業が利用する一般的なクラウドとは異なり、モバイル ネットワーク向けのクラウドは、分散された地理環境および厳格なSLA(サービス品質保証)に対応しながら、幅広い範囲のソフトウェア、コンピュートおよびネットワーキング テクノロジーをサポートしなければなりません。このことが、展開環境の複雑さを高めるとともに、コストがかさむ要因になっています。
「Dell Telecom Infrastructure Blocks」が、オープンなクラウドネイティブ ネットワークの展開を加速
デル・テクノロジーズは、クラウドネイティブ ネットワークの展開に伴う複雑さを解消する新しいアプローチを実現しました。それが、「Dell Telecom Infrastructure Blocks」です。このクラウドネイティブなインフラストラクチャー ブロックは、完全なエンジニアリングに基づいて構築されており、通信クラウド ネットワークの展開と管理を簡素化しながら、新しいテクノロジーの実装を高速化する一方で、運用コスト(OPEX)を削減します。ACG Research社の見積りによると、「Dell Telecom Infrastructure Blocks」を導入した通信サービス プロバイダーは、デル・テクノロジーズのソリューションを実装せずに通信クラウド インフラストラクチャーを展開した場合と比較して、運用コストを42%削減し、5年間で134%のROI(投資収益率)を実現することが可能です(*2)。今年発表した「Dell Telecom Multicloud Foundation」を展開する最速の手段として、これらのブロックには、「Dell PowerEdge」サーバー、「Dell Bare Metal Orchestrator」管理ソフトウェア、またWind River Studioをはじめ通信サービス プロバイダーが選ぶ統合通信クラウド ソフトウェア プラットフォームが含まれます。
デル・テクノロジーズは、ウインドリバー社の共同エンジニアリング システムを発表した初の企業です。このシステムは、自動化によって容易に拡張可能な通信ワークロードをホスティングできるように設計されており、工場出荷時に統合されているとともに、インフラストラクチャー スタック全体に対して、デル・テクノロジーズが合理化したサポートを提供します(*3)。検証済み、事前パッケージ済みのこれらのハードウェア/ソフトウェア ブロックは、ネットワーク コアからオープンRAN分散ユニット(DU)および中央ユニット(CU)まで、通信ワークロードの具体的な要件およびユースケースに対応できるように構築されています。「Telecom Infrastructure Blocks for Wind River」によって、通信サービス プロバイダーは、以下のことが可能になります。
- 計画、設計、検証、調達、アップグレード プロセスの時間短縮
- Wind River Studioの展開および管理を自動化して、幅広い範囲のワークロード要件に対応しながら、一貫した通信グレード体験を提供
- 工場出荷時統合により、インフラストラクチャーの統合とワークロードに対応する環境への導入に要するコストと時間を削減するとともに、継続的な設計・統合テストにより、「導入2日目」以降の運用コストを削減
- 応答時間および回復時間の保証オプションとともに、Wind River Studioを含むクラウド スタック全体について、指定のデル・テクノロジーズ エキスパートへの24時間アクセスが可能。デル・テクノロジーズのサービスの予測的、事前対応的、事後対応的サポートによってアップタイムを最大化
ウインドリバー社は、数々の実績に基づくWind River Studioのテクノロジーを基盤にする本番環境に即応可能な成熟したソリューションを提供し、数多くの大手通信事業者に展開・活用されています。Wind River Studioは、分散型クラウド環境のためのContainers-as-a-Service(サービスとしてのコンテナ)層および「導入2日目」以降の運用環境を大規模に自動化・最適化するツール群を提供します。
「Dell Telecom Partner Self-Certification Program」が、通信業界における信頼のパートナー エコシステムを拡張
通信業界のオープン エコシステムが拡大し続ける中で、さまざまなテクノロジーをシームレスに連携させて各通信サービス プロバイダーのネットワーク要件をサポートすることは、複雑さを増しています。このような状況に対して、デル・テクノロジーズは、独立系ソフトウェア プロバイダー(ISV)および他の業界パートナーが提供するソフトウェアのデル・テクノロジーズ ハードウェアとの統合に対する準備状態を認定する「Telecom Partner Self-Certification Program」を提供しています。パートナーは、「Dell Open Telecom Ecosystem Lab」において、シンプルで透明性のあるプロセスを通じて、デル・テクノロジーズのハードウェアおよびオペレーティング システム上で、自社ソリューションを検証することができます。ソリューションが認定されたパートナーは、そのソフトウェアの品質が、デル・テクノロジーズの通信プラットフォームと互換性があり、いつでも導入に対応できることを保証されます。「Telecom Partner Self-Certification Program」の一部として認定される最初のソリューションには、Intel社、Litmus社、Versa Networks社からのソリューションが含まれます。
提供時期について
- 「Dell Telecom Infrastructure Blocks for Wind River Studio」は、2022年11月9日より全世界で提供開始の予定です。
- 「Dell Telecom Partner Self-Certification Program」は、2022年9月21日より全世界で提供開始しています。
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*1:『Analysys Mason Network Cloud Infrastructure Worldwide Forecast』(2021年10月)
*2:デル・テクノロジーズの委託によるACG Research社レポート『Accelerating Cloud-Native Deployments and Economic Returns』に基づく(2022年9月)
レポート完全版:https://www.delltechnologies.com/asset/en-us/solutions/service-provider-solutions/industry-market/acg-telecom-for-infrastructure-blocks-with-wind-river.pdf
*3: 公開されている情報のデル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2022年7月)
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当資料は、2022年9月28日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。
米国リリース原文:https://www.dell.com/en-us/dt/corporate/newsroom/announcements/detailpage.press-releases~usa~2022~09~09282022-dell-technologies-and-wind-river-transform-telecom-cloud-deployments.htm#/filter-on/Country:en-us