2023年10月18日、日本東京発 — インテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーダーであるウインドリバーの日本法人、ウインドリバー株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 中田 知佐、以下ウインドリバー)は、リバーフィールド株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役社長: 只野 耕太郎、以下リバーフィールド)の手術支援ロボット「Saroaサージカルシステム」がVxWorksを利用して開発されたことを発表しました。
ウインドリバーの最高製品責任者、アビジット・シンハは次のように述べています。「リバーフィールドは、Saroaサージカルシステムとその力覚機能における革新的なパイオニア企業です。VxWorksが、手術の精度と安全性を向上させるリバーフィールドの高性能のロボットシステム開発を支援できたことを嬉しく思います」
リバーフィールドの代表取締役社長、只野耕太郎氏は次のように述べています。「リバーフィールドはロボットのチカラによる社会的課題の解決に尽力しています。人の命が懸かる外科手術では、極めて高い精度が求められます。VxWorksは高度な制御とリアルタイム性能が要求される医療機器分野で豊富な実績があります。信頼のおける実証済みのソリューションを使用することが不可欠でした」
リバーフィールドは医療機器に重点を置いてロボットの研究開発に取り組んでいます。Saroaサージカルシステムはロボット鉗子の駆動に空気圧を用いることで、力覚を再現することに成功した世界初の手術支援ロボットです。空気圧システムの精度制御技術は、精密な外科手術に不可欠な握る力、掴む力、引っ張る力といった力覚を実現しています。
Saroaサージカルシステムでは、従来の手術用ロボットにはなかった力覚を有することで、ロボットを操作する医師が自分の手で直接手術しているような感覚を得られるため、手術時の操作の精度がより高くなると期待されています。
空気圧システムは、力センサーを利用することなく、力覚フィードバックを実現できることが大きなメリットですが、構成要素が多く、制御が複雑で難しいという課題もあります。リバーフィールドは、手術の現場で欠かすことができない要件である、高速な応答性能、高い信頼性、高い安全性を兼ね備えたリアルタイムOSとしてVxWorksを採用しました。VxWorksを使用することで、リバーフィールドはサブマイクロ秒レベルの高速な応答時間でリアルタイム処理を実行し、空気圧やその他必要なアプリケーションの高速かつ高い精度での制御を実現しています。
VxWorksは、セキュリティと安全性が不可欠であるミッションクリティカルな組込みシステムのリアルタイムOS(RTOS)として、業界で最も信頼され、幅広く採用されています。モダンな開発手法を取り入れた、リアルタイムかつディターミニスティックな実証済みランタイムを提供します。
リバーフィールドについて
リバーフィールドは、東京工業大学と東京医科歯科大学の両大学発ベンチャー企業として、医工連携による国産の手術支援ロボット開発を2014年にスタートし、医療機器の開発・製造販売における品質・安全性・有効性の確立に日々努めています。
私たちは、ロボットが持つ無限の可能性を追求しながら、人の暮らしや産業を支える新しい価値を創造し、ロボットをより身近で頼れる存在にすることで、豊かで安全安心な社会を目指しています。https://www.riverfieldinc.com
ウインドリバーについて
ウインドリバーは、ミッションクリティカルなインテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。40年以上にわたり、イノベーターかつパイオニアとして、最高レベルのセキュリティ、安全性、信頼性を数十億台を超えるデバイスやシステムに提供しています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、オートモーティブ、航空宇宙・防衛、インダストリアル、メディカル、通信など、あらゆる業界のデジタルトランスフォーメーションを加速させています。ウインドリバーは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、および幅広いパートナーエコシステムによってサポートされた包括的なポートフォリオを提供しています。ウインドリバーの詳細については、以下をご覧ください。
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