News Release
Elisa、Elisa Polystar、ウインドリバー、通信事業者向けエッジデータセンターの自動化で新たなマイルストーンを達成
2024年2月22日 — ヘルシンキおよびカリフォルニア州アラメダ発 — 通信業界のリーディングカンパニーであるElisa Oyj、自律型ネットワークのパイオニアであるElisa Polystar、ミッションクリティカルなインテリジェントシステム向けソフトウェアを提供する世界的なリーダーのウインドリバーは、新たなマイルストーンに到達し、通信事業者のエッジデータセンターサイトに対してクラウドインフラストラクチャ、クラウドネイティブのネットワーク機能、エンドツーエンドモニタリングの完全に自動化されたデプロイを実現しました。これを可能にしたのはWind River® Studio ConductorとElisa PolystarのCustomer Experience Assuranceソリューションです。
この画期的なマイルストーンにより、サービスプロバイダは、経済効率が良くネットワーク性能に優れた分散エッジ展開をさらに大規模に拡大できるようになります。Wind River Studio Conductorにより、大規模な分散クラウド環境での展開の一元管理と自動化を実現することができます。また、Elisa PolystarのCustomer Experience Assuranceにより、高度なエンドツーエンドの可視性、ネットワークトレース、トラブルシューティングが可能となり、最上級のカスタマーエクスペリエンスがもたらされます。
3社は、Wind River Studio Conductorの自動化フレームワークを活用しながら、共同開発した技術でエンドツーエンドサービス全体のデプロイ時間と通信事業者の作業時間を大幅に短縮できることを実証しました。例えば、自動化プロセスにより、基盤となるハードウェアの設定を監査するのに必要な時間を80%削減し、手動による操作時間を90％削減しました。この数値は、サーバの数が増加するにつれてさらに改善されます。同様に、ネットワーク機能のオンボーディングプロセスも、自動化によって最大70～90％、時間を節約することができます。これらは、ネットワーク運用に高レベルの自動化を採用することで実際にどれだけの改善が可能になるかを示しています。
Elisaのクラウドサービス担当バイスプレジデント、マーカス・キンヌネン氏は次のように述べています。「Elisaは、運用やエッジ展開で最先端の自動化を推進しています。当社はエッジクラウドプラットフォームのデプロイを自動化することに成功した後、現在は、エッジ上で展開されているアプリケーションのライフサイクル管理の自動化に注力しています。ウインドリバーとの協業を拡大し、当社の地域エッジクラウドデータセンターにネットワーク機能のワークロードを自動展開することで、新たなマイルストーンを達成できることを非常に嬉しく思います。ウインドリバーとの協業により、当社は高度な自動化を実現し、デプロイに要する時間を短縮するとともに、ネットワーク品質を向上することができます」
Elisa Polystarの最高製品責任者（CPO）、トーマス・ニルソン氏は次のように述べています。「Elisa Polystarは、通信サービスプロバイダ（CSP）の自動運転ネットワークの実現を支援しています。Elisaおよびウインドリバーとのコラボレーションを通じて、当社のCustomer Experience Assuranceソリューションが、エッジ・クラウド・インフラストラクチャにおけるネットワーク機能の自動ライフサイクル管理とシームレスに統合できることを実証しました。Elisa PolystarのAIを活用したデータ運用、自動化されたアシュアランス、および運用ソリューションが動的なエッジネットワークに対応できること、また、CSPの戦略的意思決定を継続的にサポートし、カスタマーエクスペリエンスと業務を効率化する自動化のユースケースを推進し続けることを、お客様に信頼していただけます」
ウインドリバーの最高技術責任者（CTO）、ポール・ミラーは次のように述べています。「ElisaとElisa Polystarは、自動化とデジタルサービスにおける業界のイノベーターです。両社の新たな展開とともに、私たちのコラボレーションがさらに進化することを楽しみにしています。Wind River Studioは、業界独自の分散エッジを意識した自動化によるインフラストラクチャ管理、アプリケーションの導入、パブリッククラウドの統合を容易にします。ウインドリバーはElisaと協力し、物理的に分散した超低遅延のクラウドネイティブなインフラストラクチャをデプロイおよび管理する際の複雑な課題をサービスプロバイダが解決できるように支援し続けます」
Elisaは、商用サービス向け初の完全自動化エッジデータセンターを展開しました。データセンターは、Wind River Studio Conductorのほか、Wind River Studio Cloud Platform、Wind River Studio Analytics、Elisaの主要5Gコアベンダーが提供するUser Plane Function（UPF）アプリケーションを活用しています。Wind River Studioは、大規模な分散エッジネットワークの開発、デプロイ、運用、サービス化に向けて、オープンソースをベースにした完全にクラウドネイティブなKubernetesおよびコンテナベースのアーキテクチャを提供します。ElisaのUPFアプリケーションは、自社のローカルデータセンターに対する高速で安全かつ低遅延のアクセスを必要とする企業などの、地域サービスへのローカルブレイクアウトを可能にします。Wind River Studio Conductorにより、デプロイメントプロセスが完全に自動化され、エッジデータセンターリソースの迅速かつ効率的なプロビジョニングが可能になります。
通信業界におけるウインドリバーの取り組みについては、以下をご覧ください。
www.windriver.com/japan/solutions/telecommunications
Elisaについて
Elisaは、デジタル化を通じた持続可能な未来の構築を使命としています。電気通信、デジタルサービス、5Gのパイオニアとして、フィンランドとエストニアの市場を中心に世界100か国以上、280万人を超える消費者、企業、行政のお客様に持続可能なソリューションを提供しています。フィンランドでは、通信事業のマーケットリーダーであり、VodafoneやTele2をはじめとするパートナーと国際協力を行っています。ナスダック・ヘルシンキに上場しており、2021年の収益は22億ユーロにのぼります。20か国以上に5,700人の従業員を擁するElisaは、世界で最も持続可能な企業の一社として評価されています。詳細はelisa.comをご覧ください。
Elisa Polystarについて
Elisa Polystarは、AIを活用したクラウドネイティブソリューションを提供する世界的なリーティングプロバイダであり、自動運転ネットワークの実現に取り組む通信サービスプロバイダ（CSP）を支援しています。データ管理、ネットワーク分析、自動化の分野で実績のあるポートフォリオを持つElisa Polystarは、CSPのネットワークを変革して、優れたカスタマーエクスペリエンスとオペレーショナルエクセレンスを実現します。その革新的なAI主導の分析により、世界の100社を超えるCSPがOPEXとCAPEXを着実に削減し、RAN、トランスポート、コアドメインの閉ループ型ネットワークの運用と自動化を促進しています。Elisa Polystarは、あらゆるベンダーに対応する電気通信の専門企業として、多種多様なハードウェアプラットフォームや技術をシームレスに統合し、Elisaのライブネットワークでイノベーションをテストするという独自の利点を活用しています。電気通信、ハイパーオートメーション、デジタルサービスのパイオニアであるElisaグループのメンバーであるElisa Polystarは、フィンランドとエストニアの500万を超える顧客にサービスを提供しており、認定認証機関よりISO 9001:2015およびISO 27001:2013の認証を取得しています。詳細はwww.elisapolystar.comをご覧ください。
ウインドリバーについて
ウインドリバーは、ミッションクリティカルなインテリジェントエッジ向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。40年以上にわたり、イノベーターかつパイオニアとして、最高レベルのセキュリティ、安全性、信頼性を数十億台を超えるデバイスやシステムに提供しています。ウインドリバーのソフトウェアと専門性は、オートモーティブ、航空宇宙・防衛、インダストリアル、メディカル、通信など、あらゆる業界のデジタルトランスフォーメーションを加速させています。ウインドリバーは、ワールドクラスのグローバルなプロフェッショナルサービスとサポート、および幅広いパートナーエコシステムによってサポートされた包括的なポートフォリオを提供しています。ウインドリバーの詳細については、以下をご覧ください。
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※本プレスリリースは2024年2月22日に発表したプレスリリースの抄訳です。
www.windriver.com/news/press/news-20240222-1