概要
Wind River® Linuxを利用することにより、高い堅牢性と高い信頼性を備えた、セキュアなLinuxベースの組込みデバイス・組込みシステムを構築することができます。ウインドリバーは、組込みLinuxの運用において大きな課題となるソフトウェアの不具合を追跡し、セキュリティパッチを適用することにより、お客様のコードベースを最適な状態に維持できます。自社でRYO(Roll-your-Own)を維持する場合に発生するリスクや開発工数を削減可能です。さらには、市場からの厳しい要求仕様や、認証に準拠したランタイムのカスタマイズ、IP(知的財産)および輸出におけるコンプライアンスの遵守にも対応し、お客様の製品開発コストを大幅に削減します。
優れた機能
- 高い堅牢性と高い信頼性を備えた、セキュアなエッジデバイスやエッジシステムをRYO(Roll-your-Own)のリスクなく、構築可能です
- 市場投入までの期間を短縮し、TCOを削減。オープンソフトウェアによるメリットを最大限に活かすことができます
- デバイスに統合されたIP(知的財産)のロイヤリティやサブスクリプションの制約を解消することができます
- 完全なオープンソース製品であり、Yocto Projectと互換性のあるツールで開発可能です
- ディスクやメモリの消費量を大幅に削減。リアルタイム性(preempt_rt)や高可用性で動作するLinuxへとカスタマイズできます
- ウインドリバーがすべてのパッケージについて、コンテンツ、著作権、ライセンスに関する完全な情報を提供します。法的な責任やコンプライアンスに関する問題を回避することができます
カスタマーサポート
Wind River Linuxは、受賞歴のあるサポート体制をグローバルに有し、複数のタイムゾーンでのお客様のソフトウェア開発を支援します。
詳細は以下をご参照ください。www.windriver.com/japan/services
プロフェッショナルサービス(受託開発)
ウインドリバーのプロフェッショナルサービス部門は、CMMIレベル3の評価を受けています。BSP開発サービス、セキュアブートサービス、ソリューションの評価サービスから、コンサルティング、設計サービス、認証サービスまで、組込みソフトウェア業界をリードしてきた経験から培われた知識や専門性、リソースを提供し、お客様の製品の市場投入を支援します。
詳細は以下をご参照ください。www.windriver.com/japan/services
トレーニングサービス
Wind River Linuxの開発に必要な技術に関するオンサイトまたはリモートのプライベートクラスやオンデマンドラーニングを提供しています。
詳細は以下をご参照ください。www.windriver.com/education
主な特長
業界をリードする組込みLinux
- お客様のアプリケーション向けに最適化できる、高いカスタマイズ性を備えた組込みLinuxソリューション
- 5年間の標準サポートとメンテナンス。5年後以降も安心できる最長15年のサポートもオプションとして提供
- 製品に影響を与えるすべての脆弱性と共通脆弱性識別子(CVE)を継続的に監視し、修正パッチを提供
- 様々なアーキテクチャに対応したボードサポートパッケージ(BSP)を提供し、包括的にハードウェアをサポート
- インテリジェントエッジシステムの開発、導入、運用、保守を実現するクラウドネイティブのツールをオプションとして提供
- シングルコア、マルチコアプロセッサ、対称型マルチプロセシング(SMP)をサポート
- 30種類以上※のリファレンスボードをサポート(※半導体ベンダーのSDKを含む)
- Yocto Project 3.3および5.10 LTS LinuxカーネルをベースとしたLinuxソリューション
- 選択できる入手形式は、Yocto Projectベースのソースとして、またはビルド済みのバイナリイメージとしての入手
- Linux Assembly ToolとOSTreeによるカスタムLinuxイメージの構築、柔軟なアップデートを実現
- Dockerコンテナを完全にサポート
- 厳しい認証基準である米国のFACE™ (Future Airborne Capability Environment)に準拠
- 組込み用途に特化したユーザースペースパッケージの収集・管理が可能
- ソフトウェア部品表(Software Bill of Materials:SBOM)によるFOSS準拠のアーティファクト。Open Chain 2.1準拠
- 国際規格の品質マネジメントシステム「ISO 9001:2015」の認証を取得
- お客様のボードサポートパッケージ(BSP)の開発、製品リリース後のフローズンツリーサポート、マネージドサービスなど、幅広いプロフェッショナルサービスを提供
選択できるLinuxの提供形態
- LTS(長期サポート):定期的なメンテナンスとCVE修正による長期サポートをベースとした提供形態
- CD(継続的デリバリー):Yocto ProjectのLTS 21に含まれる最新技術を利用できる継続的デリバリーをベースとした提供形態
- バイナリディストリビューション:Time-to-valueを短縮可能なLinux Assembly ToolとOSTreeによるバイナリディストリビューション配布による提供形態
プロジェクト単位のプライシング
- 製品出荷数単位でのロイヤリティは不要
- プロジェクト単位での価格設定
- 製品リリースの追加やボードサポートパッケージ(BSP)開発(オプション)
セキュリティ
- セキュアブート(デジタル署名付きイメージ)に対応
- ウインドリバーによる共通脆弱性識別子(CVE)の継続的なモニタリングと解消
- Linuxの標準的なセキュリティ機能であるSElinuxおよびPAMに対応
DevOps開発プロセスにも対応
- 毎日3,000種類のビルドを検証
- 60,000超のテストケースを実施
- 全スプリントリリースは、GAテスト実施済み
- 共通脆弱性識別子(CVE)の継続的なモニタリングと解消
コンパニオン製品
Wind River Studio
- ミッションクリティカルなインテリジェントエッジシステムの開発、デプロイ、運用、サービスをおこなうためのクラウドネイティブプラットフォーム
- ライフサイクル全体を通してスケーラブルにサポートできるように設計されており、ビジネスの成功までの時間を短縮
- インテリジェントエッジシステムに不可欠なDevSecOpsに対応可能なビルド環境
- 継続的な統合とデプロイ(CI/CD)環境による複数の並列ワークフローの実現
- ベストプラクティスを共有できるWebインタフェース