ウインドリバーの業界エキスパートによる
Linuxプラットフォームのライフサイクル全体を見据えた
包括的なソリューションサービス
ハードウェアベンダーが提供するバイナリを使ってLinuxプロジェクトを開始すると、最短かつ簡単に概念検証(PoC)を実施できますが、組込みシステムでは市場ごとに異なる独自の機能が求められます。PoCを経て製品を商用環境にデプロイするためには、システムの詳細設計、機能統合、長期にわたるライフサイクルマネジメントが必要です。
Linuxプロジェクトを成功に導くには、初期段階での綿密なプランニングが不可欠です。ライフサイクル全体を見据えたうえで、機能要件およびシステムアーキテクチャの定義、リスクの特定、詳細なプロジェクト計画を作成する必要があります。
業界ごとのシステム要件を正しく解釈してプラットフォーム候補を設計し、ビジネス面、技術面、プログラム面での目標達成に向けた推奨策を提案可能なウインドリバーの経験豊富なエキスパートチームが、包括的なソリューションサービスを提供します。ウインドリバーのエンジニアの専門知識により、迅速なデプロイ、品質の向上、リスクの低減を実現し、長期的なプロジェクトの成功を保証します。
サービス内容
ソリューションアセスメント
当社の組込み分野のエキスパートチームが、お客様のプロジェクトのライフサイクル全般の要件を評価します。設計アーキテクチャ、セキュリティおよびリスク許容度、市場別の仕様、利用可能なハードウェア/ソフトウェア技術を検討し、どのようなアプローチを取るべきかを提案します。
- リスクプロファイル、攻撃面、ソフトウェアとハードウェアの要件、およびセキュリティプランのセキュリティアセスメント
- Linuxプラットフォーム、ハードウェア、アプリケーションの導入環境など、アーキテクチャのアセスメント
- OTAアップデート、OSハードニング、システムインテグレーション、ネットワーキング、5Gインテグレーションなどのソフトウェアアドオンのソリューションアセスメント
- ビジネスおよび技術的な意思決定のために、根拠を示した推奨事項の文書化
- セキュリティの脅威分析と対応計画
- 機能要件を踏まえたアーキテクチャの検討
- 規格や仕様に照らして要求事項をトレースする詳細な適合状況マトリクス
- スケジュールや予算に影響を及ぼす恐れのある重要なリスクと必要な緩和策を洗い出すリスクマトリクス計画の事前策定
- 設計フェーズの詳細計画
Linuxプラットフォームのカスタマイズ、最適化、実装
多くの組み込みシステムは、仕様や規格の要件を満たすための機能やカスタマイズなど、デプロイ前に満たさなければならない独自の市場要件があります。厳格な環境にデプロイする場合は、パフォーマンスやフットプリントのさらなる最適化が必要になることもあります。
- アーキテクチャ、セキュリティ、ソリューションに関するアセスメントインテグレーションサービス
- プロジェクトのスピードアップとチューニング
- オートモーティブ、エネルギー、産業機器、医療機器など、市場ごとに異なる要件に対応したLinuxパッケージの統合
- ボードサポートパッケージ(BSP)の開発と最適化
- ハードウェアのブートローダーとドライバーサポート
- 処理速度の向上と小フットプリントに向けたパフォーマンスチューニング
- OTAメカニズムと現場で稼働中のデバイスのアップデート
- ライフサイクル終了時(EOL)のサービス
- 不具合の分析および緩和
- バックポートおよびマイグレーション
- Linuxパッチの統合
組込みLinuxのエキスパートによるサポート
当社のグローバルエンジニアチームと連携し、共通脆弱性評価システム(CVSS)の閾値、影響の深刻度 、攻撃および防御の難度をもとに脆弱性をいち早く特定して優先度別に分類します 。高優先CVEに対処するための緩和計画を提案します。
- 世界10か所のデザインセンター
- 150名のエキスパート
- 24時間365日対応のオンラインサポート
- 必要に応じ、専任のエンジニアがお客様のプロジェクトをサポート
グローバルサポートセンター
- North America
- Ottowa, Canada
- Dublin, OH
- Alameda, CA
- Detroit, MI
- Costa Rica
- South America
- Cordoba, Argentina
- (C/E Services Only)
- Europe
- Stockholm, Sweden
- Paris, France
- Munich, Germany
- Galati, Romania
- China
- Chengdu, China
- Beijing, China
- Korea
- Seoul, Korea
- Japan
- Tokyo, Japan
Yocto Projectののトップコントリビューターとしての専門知識
ウインドリバーはLinux Foundation傘下のYocto Project創設メンバーであり、複数の主要なコンポーネントに対する開発や保守に携わっており、トップコントリビュータ/メンテナーとして大きく貢献しています。
» Yocto Projectについて詳しく知る
- リーディングコントリビューターとして、過去5年にわたりYocto Projectに多くのコードをコミット
- 最近ではセキュリティ対応ツールの提供を通じて、Yocto Projectに貢献
- コミュニティにおけるプロジェクトガバナンスと活動支持の確かな実績
関連ブログ
試作からデプロイ後の保守管理まで:Linuxベースの開発で重要な判断ポイント
組込み業界では、Linux製品のライフサイクルは5年、10年、あるいは15年以上に及ぶこともあります。現在および今後の決断次第では、今後何年にもわたって製品のスピード、品質、リソースに影響を与えることになります。また、技術的負債を生み出し、将来のスケーラビリティ、収益性、プロジェクト全体の成功に直接影響を与える可能性があります。
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